■日本語訳:矛盾した状況、ジレンマ、お手上げ状態、八方ふさがり状態
■解説:アメリカの小説家(Joseph Heller)の小説「Catch-22」(1961年)に由来する。空軍パイロットである主人公が、自分が精神疾患を患っていることを理由に除隊を申し入れるが、上官から自分が精神疾患を患っていると認識できるということは、精神疾患ではない証拠だと言われ、除隊が永久にできないことになる。このことから、矛盾した状態にあることを「catch-22」と呼ばれるようになった。
■例文: 2020年5月25日号の英字週刊誌「TIME」に「COVID-19 creates a childcare catch-22 (コロナウイルスは、育児に関する八方ふさがり状態を作り出している」との見出しがある。記事では育児が下記のようなジレンマに陥る故Catch-22という言葉を見出しに用いている。
州からの命令である「ステイホーム」が緩和され仕事が再開されても、保育所(学校等)が閉鎖されていれば、小さなお子様がいる従業員は子供の面倒を見る必要がある為、仕事に行けない。又、学校以外の保育所があっても、仕事に行けなければ、その保育所への支払いができない為、結局子供を預けることができず、従業員は仕事にも行けないジレンマに陥る。
最後に、日本で使われている「ステイホーム」は正確には、英語で「stay-at-home」と言います。
以上です。それでは、また。